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【PR広報の罠】AI検索時代、プレスリリースをただ打つだけでは誰にも届かない?

広報・IR

こんにちは!広報担当のツタケです。

全国の広報担当者の皆様、毎日の業務本当にお疲れ様です。日々のPR活動に向き合う中で、最近こんな風に感じることはありませんか?
「プレスリリースを出しても、以前ほど反響がない……」
「メディアに転載はされているのに、問い合わせに全く繋がらない……」
「一生懸命書いたリリースなのに、記者の目に留まっている感覚がない……」
2026年の今、私たちは「情報の探され方」や「ニュースの読まれ方」が根本から変わる、大きな転換期の真っ只中にいます。これまでの広報の常識が通用しなくなりつつある今、多くのPR担当者が「配信疲れ」や「露出のジレンマ」に陥っています。
今回は、広報の王道施策である「プレスリリース」の価値を改めて問い直し、激変するAI検索時代における新しい広報の戦い方について考えてみたいと思います。

プレスリリース一斉配信の「終わりの始まり」?

広報の仕事といえば、まず思い浮かぶのがプレスリリースの作成と配信です。
「新サービスが出ました!」「画期的なイベントを開催します!」とリリースを打ち、提携メディアにそのまま転載されれば「今月は○媒体に掲載されました!」と社内で報告する。これまでは、それが広報活動における一つの分かりやすい「成功パターン」でした。しかし、冷静に振り返ってみてください。その転載されただけの無機質な記事は、本当に「私たちが届けたいステークホルダー(顧客や取引先)」の心を動かしているでしょうか?

誤解していただきたくないのは、プレスリリースというフォーマット自体に価値がなくなったわけではないということです。企業の公式発表としての「情報の正確性」や、メディアが記事を書くための「一次情報源」としての役割は、フェイクニュースが飛び交う今だからこそ極めて重要です。
しかし、ただ一斉配信ツールを使って「記事をばらまく」だけで認知が取れる時代は、静かに終わりを告げようとしています。情報が溢れかえる現代において、単なる「事実の羅列」は、誰の記憶にも残らずに消費されていくだけなのです。

ググるから「AIに聞く」へ。激変した情報の見つけられ方

なぜ、プレスリリースだけでは情報が届かなくなったのか。最大の理由は、ユーザーの検索行動の劇的な変化です。数年前まで、私たちは何かを知りたいとき「キーワードでググって、検索結果のリンクを一つずつクリックして探す」という行動をしていました。
しかし今はどうでしょう? ChatGPTをはじめとする生成AIや、AI検索エンジンに「質問」を投げかけ、AIが複数のサイトを読み込んで「要約した答え」を直接返してくるのが当たり前になりつつあります。つまり、ユーザーがウェブサイトのリンクをわざわざクリックしない「ゼロクリック検索」が急増しているのです。ただ提携メディアにリリースが転載されたとしても、AIの回答画面という「情報のフィルター」を通過できなければ、世間の目には一切触れないという世界線がすぐそこまで来ています。

「誰に引用されるか」の競争が始まっている

AI検索が主流になる中で、広報が意識すべきは「露出の数」ではありません。「AIに質の高い情報源として引用(リファレンス)されるかどうか」です。
AIは、インターネット上の膨大な情報の中から「信頼性の高いドメイン」や「独自の一次情報を持つサイト」を優先して回答を生成します。同じようなコピペの転載記事が100個あるよりも、業界の権威あるメディアが独自の視点で深く掘り下げた1つの特集記事や、企業トップの熱意がこもった1つのインタビュー記事の方が、AIにとっては「価値ある情報源」とみなされる傾向があります。
「どこに露出するか」から「AIを含めた誰に、どう引用されるか」へ。広報の競争のルールは完全に書き換わっているのです。

AI時代にメディアからの「取材」を獲得するには?

情報の探され方が変わったということは、情報を発信する側である「メディアの記者」の動きも変わっているということです。記者たちもまた、日々のリサーチにAIを活用しています。
では、そんな時代にメディアからの取材を獲得するためには、どうすればよいのでしょうか?
答えは非常にシンプルです。「AIが書けないこと」をプレスリリースや自社の発信に盛り込むことです。
記者が「この記事を書きたい」「直接話を聞きに行きたい」と取材を申し込んでくるのは、スペックや機能が優れているからだけではありません。その裏にある「人間くさいストーリー」に惹かれるからです。

・なぜ、そのサービスを開発しようと思ったのか(原体験)

・開発の過程で、どんな壁にぶつかり、どう乗り越えたのか(葛藤)

・その事業を通じて、社会のどんな課題を解決したいのか(パーパス)

これらは、AIがどれだけ賢くなっても自動生成できない「生きた一次情報」です。
記者は、こうした「熱量」を感じ取った時に初めて、キーボードから手を離し、取材のために現場へと足を運んでくれるのです。

「信頼の蓄積」を実践するための3つのポイント

正解がないAI時代において、広報が生き残るための具体的なアクションとは何でしょうか。小手先のテクニックではなく、本質的な広報活動へとシフトするために、明日から実践すべき3つのポイントを紹介します。

ポイント1:機能(WHAT)ではなく、想い(WHY)を語る
プレスリリースを書く際、「何ができるか」の前に「なぜやるのか」を必ず言語化しましょう。社会課題と自社の事業がどうリンクしているのかを丁寧に説明することが、共感を生む第一歩です。

ポイント2:社員を「ブランドの語り部」にする
広報担当者だけで発信し続けるのには限界があります。開発担当者や現場の社員の声(一次情報)を積極的にオウンドメディアやSNSで発信し、企業全体で独自のストーリーを蓄積していく仕組みを作りましょう。

ポイント3:個別の「人間関係(リレーション)」を深める
一斉配信のボタンを押して満足するのではなく、自社の業界に精通している特定の記者やインフルエンサーとの個人的な繋がりを大切にしましょう。「あの広報さんが言うなら間違いない」という人間同士の信頼関係こそが、AIには決して代替できない最強の武器になります。

まとめ:広報の仕事は「露出」から「信頼の蓄積」へ

AI検索時代に、プレスリリースだけを出していても届かない本当の理由。それは、情報が溢れかえる中で「ただの事実の羅列」はAIに要約されて消費され、誰の記憶にも残らないからです。
これからの広報に求められるのは、「単発で記事を出す仕事」ではありません。
自社の想いを言語化し、独自の一次情報として発信し続けること。そして、メディアの記者やお客様との間に「あの企業が発信する情報なら間違いない、面白い」という「信頼関係(リレーション)」を長期的に蓄積していく仕事です。
AIに引用されるための小手先のSEOハックを追うのではなく、人間が本質的に共感するストーリーを泥臭く紡ぐこと。一周回って、広報の本来の役割である「パブリック・リレーションズ(社会との良好な関係構築)」に立ち返る時が来ているのだと思います。
正解のない激動の時代ですが、私たち人間にしか出せない「熱量」を武器に、これからも真っ直ぐな発信を続けていきましょう!

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a.tsutake
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